閉幕
2019年12月某日
すっかりクリスマスモードの街。
いつものようにスト、というわけではなくて、あの子の家にいく。
手料理を作って出迎えてくれる。
食べながら一緒にお酒を飲む。
その後、いつものように体を重ね、薄暗い部屋で一緒にYouTubeなんかを見る。
あの日コンビニで出会った子との関係は2週に一回くらい会ってかれこれ3ヶ月くらい続いている。
あの街で、あの時間に、あの場所で声をかけなければこうして幸せな時間を過ごすこともなかっただろう。
初めて街に出て右も左もわからずストリートを始めた日から5ヶ月程たった。
この期間は睡眠、仕事の次にストに時間を割いていた。
初めはよそよそしかった街が今ではほんの少し暖かく感じる。
彼女ができたらストを辞める。そう決めていた。
そもそも当初の目的は彼女を作るためのストだ。
いろんな出会いがあったけど、今、私は体も心も満足している。
この子と過ごす時間は落ち着くし楽しい。
「好きだから付き合ってほしい」
彼女は笑顔でうなずいた。
それから私は街に出なくなった。
ストを始めて出会いの数は爆発的に増えた。
一期一会の面白さ、何が起こるかわからないスリル、ゆっくりだが着実に成長している実感、仲間とする地蔵トーク、ストは本当に楽しい。
ガンシカや時には罵声を食らうこともあるけど。そんなことを帳消しにするくらいに。
でもこの時、そんなストリートよりもこの子と過ごす時間を大切にしたいと思った。
この子といろんな思い出を作ろう、駅まで手を繋いで歩く帰り道、そんなことを思いながら
私のストリートナンパライフは幕を閉じた。
tea


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